子宮体がんと
診断されたら
病気に関する正しい情報を集めて、
治療に向き合う準備をしましょう
主治医や医療スタッフから、病状や治療方針などの説明をしっかり受けて治療に臨みましょう。
また「がん相談支援センター」や本Webサイトを活用し、科学的根拠にもとづいた情報を集めて病気について正しく理解しましょう。
あなたを支える主治医やご家族にあなたの気持ちを率直に伝えて話し合い、信頼関係を深めることが大切です。
子宮体がんの広がりと
進行期分類
進行期分類
子宮の奥に発生する子宮体がんは手術前に正確な進行期を判定することが難しいため、
手術で摘出した組織から判定します(手術進行期分類)。
日本では国際基準であるFIGO分類にもとづいて進行期を判定します。
慶應義塾大学医学部 産婦人科学 教授 山上 亘先生ご監修
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浸潤
がんが周囲に染み出るように広がっていくことをいいます。
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転移
がん細胞が最初に発生した場所(原発巣)から、血管やリンパ管に入り込み、血液やリンパ液の流れに乗って別の臓器や器官に移動し、そこで増えることをいいます。
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リンパ節
身体全体にある免疫器官のことをいいます。全身の組織から集まったリンパ液が流れるリンパ管の途中にあり、細菌、ウイルス、がん細胞などがないかをチェックし、免疫機能を発動する「関所」のような役割を持ちます。
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遠隔転移
がん細胞が最初に発生した場所(原発巣)から、血管やリンパ管に入り込み、血液やリンパ液の流れに乗って別の臓器や器官に移動し、遠隔部位で増えることをいいます。
子宮体がんでは、進行期Ⅰ期が72%と最も多く、次いでⅢ期が14%を占めています*1。
川名 敬, 日産婦誌 2023; 75: 1559より作図
子宮体がんの種類
(組織型)
(組織型)
類内膜がんが最も多く、さらにがん細胞の分化度から高分化型(G1)、中分化型(G2)、低分化型(G3)に分類されます。
川名 敬, 日産婦誌 2023; 75: 1561より作図
分化度と悪性度*2
正常な細胞との形態の違いをあらわし、がん細胞の悪性度の指標になります。高分化型は正常な細胞の形態を残すため、一般的に悪性度は低いとされています。

- 川名 敬, 日産婦誌 2023; 75: 1559
- 日本婦人科腫瘍学会(編): 患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドライン 第3版, 金原出版, 2023