子宮頸がんと
診断されたら
病気に関する正しい情報を集めて、
治療に向き合う準備をしましょう
主治医や医療スタッフから、病状や治療方針などの説明をしっかり受けて治療に臨みましょう。
また「がん相談支援センター」や本Webサイトを活用し、科学的根拠にもとづいた情報を集めて病気について正しく理解しましょう。あなたを支える主治医やご家族にあなたの気持ちを率直に伝えて話し合い、信頼関係を深めることが大切です。
子宮頸がんの広がりと
進行期分類
進行期分類
治療方針は進行期にもとづいて検討されます。
日本では国際基準であるFIGO分類にもとづいて進行期を判定します。
★がんが子宮頸部にのみ存在する
ⅠA期:顕微鏡でのみ診断できるがん(ⅠA1期、ⅠA2期)
ⅠB期:ⅠA期をこえるがん(ⅠB1期、ⅠB2期、ⅠB3期)
★がんが子宮頸部と膣壁に存在する
ⅡA期(ⅡA1期、ⅡA2期)
がんが子宮傍組織まで広がる
ⅡB期、Ⅲ期(ⅢA期、ⅢB期)
がんがリンパ節まで広がる
ⅢC期(ⅢC1期、ⅢC2期)
がんが膀胱や直腸まで広がる
ⅣA期
がんが骨盤をこえて広がる
ⅣB期
日本婦人科腫瘍学会(編): 患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドライン 第3版, 金原出版, 2023
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リンパ節
身体全体にある免疫器官のことをいいます。全身の組織から集まったリンパ液が流れるリンパ管の途中にあり、細菌、ウイルス、がん細胞などがないかをチェックし、免疫機能を発動する「関所」のような役割を持ちます。
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転移
がん細胞が最初に発生した場所(原発巣)から、血管やリンパ管に入り込み、血液やリンパ液の流れに乗って別の臓器や器官に移動し、そこで増えることをいいます。
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遠隔転移
がん細胞が最初に発生した場所(原発巣)から、血管やリンパ管に入り込み、血液やリンパ液の流れに乗って別の臓器や器官に移動し、遠隔部位で増えることをいいます。
子宮頸がんでは、進行期Ⅰ期が52.9%と最も多く、次いでⅡ期が23.5%を占めています*1。
川名 敬, 日産婦誌 2023; 75: 1537より作図
子宮頸がんの種類
(組織型)
(組織型)
扁平上皮がん、腺がんには、それぞれ前がん病変として「子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)」、「上皮内腺がん(AIS)」があります。
がんの発生する位置や治療に対する感受性などから、扁平上皮がんと比べて腺がんの治療は難しいと考えられています。
川名 敬, 日産婦誌 2023; 75: 1540より作図

- 川名 敬, 日産婦誌 2023; 75: 1537